Q.「うなぎ」の語源は?
A
うなぎの胸ヒレのあたりが黄色いことから「胸黄」→「むなぎ」→「うなぎ」となったとか。
Q.「まむし」の語源は?
A
関西では蒲焼をご飯とご飯の間で蒸すことから、「ままむし」→「まむし」となりました。
Q.「土用丑の日のうなぎ」の語源は?
A
一説には江戸の科学者「平賀源内」が、知り合いのうなぎ屋が夏に売れないと悩んでいたため、旧暦の夏の丑の日に『本日土用丑』というポスターを作ってあげたことから。
Q.「蒲焼」の語源は?
A
その形が蒲の穂に似ているから。かんばしい香りがすることから…などさまざまな説がありますが、いずれにしても日本独特の料理法です。
Q.うなぎのルーツは?
A
日本では「山の芋化してうなぎとなる」、ギリシャでは「馬の尾の化したもの」。ともにうなぎの正体を明かすユーモアにあふれた伝説です。ほかにも、神の使者にされたり、不老強類の特効薬にされたり、うなぎはひっぱりだこ。さまざまな伝説が世界中に残っています。
Q.うなぎはいつから食べられてたの?
A
ジメジメした梅雨が終わり、太陽がジリジリしだすと、なぜか食べたくなる「うなぎ」。季節がら口にする機会も何かと多いはず。事実、うなぎの消費量は夏期が最も多く、「うなぎ」の出荷も最盛期に入ります。
土用の丑にうなぎを食べる風習が江戸時代から始まったことは広く知られています。しかし万葉集に「うなぎ」を詠んだ和歌が載っていることご存知でした?
Q.うなぎの養殖の歴史は?
A
うなぎの養殖は、まだ大量に天然うなぎが捕れていた明治12年(1879年)に東京市深川(現東京都江東区深川)で始められた後、静岡県の浜名湖地域に移りました。
消費者需要に応えられた養殖うなぎは市場性を高め、その後、静岡、愛知、三重の東海三県を中心に盛んに行われました。
一時、第二次大戦による中断がありましたが、昭和24年頃から復興が進みました。
その後の経済成長期による河川湖沼の環境の変化により、天然うなぎの漁獲量は減少すると共に、養殖うなぎは量的需要に応えられる安全な食品として支持されてきました。
現在では、九州地区でも盛んに行われています。
Q.うなぎの発祥地ってどこ?
A
うなぎの仲間には、アナゴ、ウツボ、ハモ等がいます。このうちウナギ属(Anguilla)には3亜種を含む19種がいます。
太平洋、大西洋、インド洋の温帯域から熱帯域にかけて広く分布しておりますが、インドネシア付近には7種が集中しており、この付近がうなぎ発祥の地と考えられています。
Q.国産うなぎの安全性は?
A
食用として、また、養殖される主な産業種は「ニホンウナギ」と「ヨーロッパウナギ(中国で養殖されています)」の2種です。日本では、どこでも飲料水に困らない安全で豊富な水資源に恵まれており、国産うなぎはこの貴重な「日本の水で育てたうなぎ」であります。
わが国のうなぎ養殖は、発祥以来130年程度経ちますが、この間、幾多の技術改良を重ね、更には国が定める厳しい飼育管理の下で、安全・安心で美味しいうなぎを生産しております。
Q.うなぎを食べると頭が良くなるってホント?
A
うなぎには脳の動きを活発にすると注目されているDHA(ドコサヘキサエン酸)やレシチン
、血液を丈夫にするEPA(エイコサペンタエン酸)も多く含まれています。
うなぎの100g中のDHAは1,490mg、EPAは860mgで、サケやアジよりずっと多いのです。
DHAの多いうなぎを食べて、そのパワーの恩恵を受けましょう!
Q.蒲焼一人前の栄養は?
A
うなぎは、A,B1,B2,D,Eなどビタミン類が豊富に含まれていますが、中でもビタミンA含有量は他の食品を大きく引き離しています。
スタミナ食品としてその名も高い「うなぎ」こそビタミンA No.1食品なのです。一日に必要なビタミンAが蒲焼一人前でまかなえるということから、こんなうまい話はありません。
Q.うなぎの稚魚(シラス)はどこで生まれるの?
A
ニホンウナギの生態には、まだまだ謎が多いのですが、最近の研究によりますと、ニホンウナギは5年〜15年間川や湖で生活したあと海へ下り、その後日本から南に約2000キロのマリアナ諸島の海域で卵を産むことがわかりました。生まれたうなぎの子どもは黒潮に乗って12月〜翌年4月に日本の沿岸にたどりつき、その一部が養殖用に採られ飼育されます。